MaMa'sは無駄遣いをしない、後悔しない、楽しくて賢い、高松の住まいのつくり手です。

あたしンち

2019/03/18

そろそろ戸建ではなくマンション編も。ということで今回は「あたしンち」のマンションを見てみましょう。ところで皆さん「あたしンち」ってTVマンガご存知ですよね。高校生である“みかん”が主人公のほのぼのマンガです。原作は読売新聞の日曜版に1994年から連載が始まり、2002年からTVアニメ化したマンガです。

間取りを見てみますと、一般的な3LDKのマンションなんですが、マンガでは玄関や廊下が異常に広いんです。さらにキッチン廻りがいまひとつ良く分からず筆者の独創も交えた間取りだとお考え下さい。分譲マンションなのか賃貸なのかも不明ですが、一昔前の賃貸マンション風でしょうか。





通常の3LDKのマンションでは、北側(廊下側)に2部屋、南側(ベランダ側)に2部屋で中間にキッチン、バス、トイレといった水廻りを配置する間取りが多いんですが、この「あたしンち」は東側の端っこに位置し窓が設置できるので子ども部屋が縦に並んでいます。マンガ「あたしンち」ではお母さんの強烈なキャラクターの影響もあり、子どもたちも素直に育っていますが、一般的なこのような間取りでは、子どもたちが個室にこもりがちになりやすいんです。なぜかって、玄関から帰ってきてそのまま自分の部屋に直行でき、両親が子どもたちの帰宅に気づかない間取りですから。それに引き換え両親の寝室は多用途に使える和室になっています。好き嫌いがありますので両親の寝室が和風にするかどうかはお好きな様式でいいんですけど、問題は寝室の場所です。家族が集まるLDKの隣に襖1枚で区切られた寝室というのが大きな問題なんです。この間取りだと両親の寝室は家族やお客様も気軽に出入りできますし、プライバシーはほとんど無いと言えます。それに対して子ども部屋はドアで仕切られ廊下を通してしか出入りできないというプライバシーが保てる場所にあります。筆者がこのようなマンションのリフォームを依頼されたら、まず子ども部屋と両親の寝室のゾーニングを逆にしたプランを考えます。それはなにも子どもたちにはプライバシーは必要ないなんていいませんが、子どもたち以上に夫婦のプライバシーを大切にすることが重要だから。家族で幸せに暮らしたいならもう少し自分たち(両親)のプライバシーに気を使った間取りにしたいものです。なぜかといえば、本当に幸せな家族の実現には、夫婦円満が不可欠だからです。

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